内緒の通販が見つかった

ピンポーン、チャイムが鳴る。立ち上がると、2階の部屋から響く足音。待って!私が出るから!

ふむ、彼氏か?思わず上がる口角に、嫌な母親だと自覚しつつ、気になるものは仕方無い、ドアの隙間から覗く。何だ通販か。いや、余計怪しいじゃん。

何だろう?益々目を凝らす。受け取った箱を見れば、そこには見慣れない文字。これは本人へ問いただすしかなさそうね。

厳しく育てるつもりは無いけれど、見逃せるやつとそうじゃないやつがある。親に隠れて通販とか、怪しい事この上ありません!

デルマっちゅうんは何?説明しようねー。無事に受け取り、配達員のお兄さんを見送った娘の後ろから登場。きゃあ!思わず声を上げる我が子。

可哀想だけど、自業自得でしょう。何よ、覗いてたの?もう本当、母さんには敵いません。ホラ、早く説明。父さんに黙ってるから。

別に変な物じゃありません。興味持ったけど、言うのが恥ずかしかっただけ。